こんにちは、キッズドン!の宗川 玲子です。
今回は卒園式・卒業式などで上映するスライドショー動画を制作する上で、知っておきたいテクニックを7つを紹介します。
- スライドショーを作りたいが何から手をつければ
- 動画を配るのはやっぱりDVD?
- どんな写真もスライドショーに使える?
- 何秒くらいでシーン転換すればいい?
1.写真撮影の基本テクニック
良い写真があってこそ、素敵な動画が作れます。以下のポイントに気をつけて撮影しましょう。
横向き撮影を基本に
SNSなどのショート動画で流行している「縦向き画面表示」は、スマートフォン限定で見るには最適ですが、ネットに接続されてるテレビにキャストして見る、大きなスクリーンに上映して大勢で鑑賞する、などの二次利用目的を想定するのであれば「横向き」で制作することをおすすめします。
これに伴い、映し出す画面の縦横すみずみまで迫力のある写真を掲載するには、必然と「横位置撮影」した写真が必要となります。
縦位置撮影写真も使えないことはありませんが、1枚だけで1シーンに載せた場合、写真の左右に大きな空間が生じるため、不自然な雰囲気となります。
解像度は高めに設定
幅1920ピクセル以上での撮影が理想です。
仮に撮影機材がスマホの場合、特段なんの設定をしなくとも1920ピクセルを確保できてるはずです。ですが次の点に十分ご注意ください。
- アンドロイドで画質サイズ小に設定している
- iPhoneで写真転送時にサイズを小にして送信
- クラウド共有サービスを使用している
特に3番目の「クラウド共有サービスを使用している」については、写真をアップロードする際に確実に圧縮(解像度やサイズを強制的に下げる)がかかります。
そのサービス会社によって圧縮比率が異なりますので、アップ前とアップ後でどの程度差が生じるかを確認の上使用されることをおすすめいたします。
これはフルハイビジョンの縦横サイズが「横1920×横1080」ピクセルで構成されているからです。では1920ぴったりでいいのかと言うとそうではありません。
写真の一部をズームアップしたり、動画だけではなくアルバムに使用するなどの目的がある場合1920を超えるサイズであった方が対応に困らないのです。
理想中の理想は「横幅3000ピクセル程度」となります。
明るさと色温度に注意
明るさと色温度は写真の良し悪しを決める重要なポイントになります。
明るさ
逆光避け、背景を入れる必要がないのであれば、なるべく人物に近づいて撮影すると良いでしょう。
これは、背景が人物より明るい色調の場合、カメラは明るい背景の露出を計測して写真全体の明るさを決めます。
これにより人物が暗くなってしまうのです。
人物の最適な明るさで撮影するには、人物に接近し人物での露出計測を行う必要があるのです。
色温度
色温度とは光の色あいを表す言葉です。
太陽や電球など、光を出すものによって少しずつ違う色の光を出しています。
撮影後の写真を見て「全体的にオレンジっぽい」「青みがかってる」と感じたことがあると思います。
この色温度は例えば…
1. 夕方の太陽の光はオレンジっぽい暖かい色
2. お昼の太陽の光や蛍光灯の室内は青っぽい冷たい色
3. 家の中の白熱灯の光は黄色っぽい暖かい色
があり、意外にこの「どういう色味になるか」を意識せずに撮影される方が多いのが事実です。
カメラの設定で色温度を調整できることが多いので、撮りたい雰囲気に合わせて調整してみるとよいでしょう。
仮にiPhoneであれば、SE第3世代、13以降に「フォトグラフスタイル」という色設定機能が搭載されています。
簡単にこの色温度を調整できますのでお試しください。
確かにフォトショップ等のレタッチソフトやアプリで加工することが可能です。ですが、撮影時における設定である程度解決をした自然の写真と比較した場合、そこまで上手補正できないことがままあります。
例えばその写真が暗かった、一部に自然光の光が入り込んでいるなどの条件が絡むと、加工の精度が下がり、理想の画に仕上がりません。
このことからできる限り撮影時の操作をおすすめします。
被写体人数を意識して
動画と静止画の違いの一つに「見れる時間」があります。
動画は平均3〜5秒で次に画面に移り変わります。一方写真は納得ゆくまで眺めていることができます。
仮に1シーンに10名で写る写真を採用したとします。
場面が現れ消えるまでの3秒にこの10名が誰かを認識することは困難です。あらかじめ「雰囲気だけで採用」なら結構ですが、このシーンに使用する写真はぜひ見ていただきたい写真… の場合は不適合となります。
「見せたい写真」を1シーンに使用するのであれば「1枚の写真に3人程度」までを限度にすると、表情がはっきりと把握できるでしょう。
手ブレ対策
三脚を使うと安定した写真が撮れます。特に室内や夕方以降の撮影では効果大です。
とはいえ、子どもはとにかく動き回りますので三脚を使ってる状況ではないという方がほとんどでしょう。
このようなアクションシーンを手持ちカメラで撮影する場合、必須設定が「手ブレ防止機能」です。
これがオンになってるかを必ず確認しましょう。
ジンバルとは、カメラやスマートフォン、ドローンなどで動画を撮影するときに手ブレを補正する機材です。
ジャイロセンサーで傾きを感知してモーターを制御することで、撮影者が激しく動いてもカメラの向きを一定に保ち、揺れや傾きを軽減させます。
最近ではスマホ用の低価格ジンバルも販売されてますので、購入を検討してみてください。
手ブレが起きる原因の一つに「シャッタースピードが低速のため人物が動いてぶれて見える」があります。
特に室内では「光を多く取り込もう(絞りを上げる)」とカメラが判断しシャッタースピードを低速にします。
これを避ける方法の一つが内蔵ストロボの使用。
ストロボ発行は「自然な陰影」がなくなり自然な雰囲気が損なわれるため、避ける方も多いと思いますが、ぶれたりぼけたりするよりはましです。
最近の一眼レフ、ミラーレス、コンパクトデジタルには「光量調整」がついてるため、雰囲気を損なわずに撮影することも可能です。
ズーム撮影が多い場合
最近のスマホには複数のレンズがついていて、瞬時に望遠に切り替わるようになっています。
ですが、デジタルズームには変わりなく、場合によってはかなり画質は低下します。
運動会や生活発表会のように遠くの被写体をズームで撮影する時は、できればスマホ以外の「ズームつきカメラ」で撮影するのが良いでしょう。
最新機能を活用
カメラには様々な撮影アシスト機能が搭載されています。使用しきれずにいるユーザーの方も多いのではないでしょうか。一度思い切って「機能を試す」時間を作って「これを使うとどうなる」を実際に確認するのはいかがでしょうか。例えば…
- 瞳AFを使用すると子どもの目にピントが合って表情豊かな写真になる
- HDR機能を使用すると明暗差の大きいシーンでもバランスの取れた写真になる
- 高速連写でシャッターチャンスを逃さない
などです。園や学校では、どうしても「良い写真よりも」「その瞬間の記録」が優先するので、ここまで求める必要はないかもしれませんが、慣れると瞬時に設定をすることができるものです。
2.写真の表示時間とメリハリのつけ方
動画は視聴者を飽きさせない工夫が大切です。
以下のポイントを参考にしてください。
- 基本の表示時間の平均は1枚3〜5秒程度に
- 大切な場面は8〜10秒程度に
- 似たような写真が続くときは2〜4秒程度に
- 10枚程度ごとに全体の様子が分かる写真を挿入
- 動きのある効果を追加(※)
※=手軽にできる効果の一例として「写真ににゆっくりとズームイン/アウトの効果をつける」があります。
これを施すだけでも静止画でも「動いている」感覚が生まれますので不思議です。
i-Movieでは「ケンバーンズエフェクト」、Googleフォトでは「モーション」機能を使うとこの効果が適用されます。
制作は、いきなり本番制作ではなく、全体にどんな場面展開になるかをテスト形式で制作してみると良いでしょう。
完全に作り込んで「全部のシーンの時間変更が必要」といった事態は招きたくないですよね。
3.場面をつなぐ効果(トランジション)の使い方
トランジションは場面の切り替わりを自然に、また印象的にする効果があります。使い方次第で動画の質が大きく変わります。
トランジションの使用意図
トランジションを使う意図をまとめてみます。
- 視聴者の注意を引く
- 場面や時間の経過を自然に表現する
- 動画全体にリズムを与える
- 重要なシーンを強調する
トランジションの種類
数えきれない種類のトランジションが存在しますが、その中でも代表的なものを紹介します。
最も基本的で汎用性の高いトランジション。穏やかな場面転換に適しています。
2つの画像がオーバーラップしながら切り替わります。時間経過を表現するのに適しています。
画面が押し出されるように切り替わります。季節や場面の大きな変化を表現するのに効果的です。
画面が横にスライドして切り替わります。テンポの良い場面転換に使えます。
画面が拡大・縮小しながら切り替わります。注目してほしいシーンの前後に使うと効果的です。
画面がめくれるように切り替わります。新しい章や大きな転換点で使うと印象的です。
サウンドにフェードインアウトを施す「音のトランジション」
使用する際の注意点
使用の注意点はずばり「使いすぎに注意」です。
はじめて動画編集を手掛けトランジションの種類を見ると、どれもこれも試してみたいという気持ちになります。
ですが、使いすぎると動画自体に集中できなくなり、見る側にストレスを与えてしまいます。
また同じ同じトランジションの連続使用は避け、変化をつけることを意識しましょう。
4.文字の入れ方のコツ
動画にタイトルや説明を入れるときは、下記の項目を意識することをおすすめします。
- フォントは読みやすいシンプルなものを選ぶ(※1)
- 文字の色は背景とコントラストがはっきりするものに
- 文字の大きさは画面の1/4くらいまで
- 長い文章よりも短い言葉で印象的に(※2)
- アクセントに吹き出しを使うと良いい
※1=フォントは読みやすいシンプルなものを選ぶ
テレビや映画ではスタイリッシュな創作テキストが画面を踊り、見る側をワクワクさせます。
ですが、これは徹底的に計算されて使われてる結果です。動画編集に不慣れな場合、変形フォントや手書き文字風などを乱用すると「素人感」にあふれることとなってしまいます。
このことからオーソドックスな「ゴシック」や「丸ゴシック」、最近ではユニバーサルデザインフォントなどを採用し、先生からのメッセージ等に限っては「手書き文字」をアクセントに使用する程度が良いでしょう。
※2=長い文章よりも短い言葉で印象的に
3秒間で場面転換するシーンに長文が書いてあっても読み終えることができません(笑)。
あふれる思いを詰め込みたいという心境であっても視聴者は「読みきれないのではストレス」を意識して、短文表記を目指しましょう。
スマホで文字入れ
動画に文字を入れるアプリは星の数ほどありますが、前述の通り「オーソドックスなフォント」「短文」「派手な扱いはしない」に沿うのであれば、スマホ標準搭載のアプリで完結します。
i-Movie(i-Phone)
- 1.タイムラインで文字を入れたい場所を選択
- 2.「タイトル」ボタンをクリック
- 3.好みのスタイルを選択
- 4.ダブルクリックして文字を編集
- 5.「インスペクタ」で文字のスタイルや色を調整
Googleフォト(アンドロイド)
- 1.編集したい写真やクリップを選択
- 2.下部の「編集」をタップ
- 3.「その他」をタップし「マークアップ」を選択
- 4.「テキスト」ツールを選び、文字を入力
- 5.文字の色やサイズを調整
5.音楽の選び方と使い方
音楽選びや取り扱いのコツをご案内します。
場面に合わせた選曲
子どもたちは最新のエンタメに敏感ですので、躊躇なく大人も引き込まれるようなサウンドを採用しましょう。
また、10年後20年後に聞いても色褪せることがないか、などに思いを馳せて、普遍的な楽曲を選ぶとベストです。
- 【明るい日常シーン】軽快なポップスやアコースティック曲
- 【運動会】アップテンポな曲やロック
- 【感動的なシーン】ピアノのバラードやオーケストラ曲
- 【季節の行事】その季節を感じさせる曲(例:春なら明るく軽やかな曲等)
曲調の変化をつける
全編同じ雰囲気の曲だけでなく、場面に合わせて曲調を変えると飽きさせません。
例えば「保育園の一日(ミドルテンポのカントリー調)」→(トランジション)→「運動会(ハードロック)」といった感じです。
歌詞の有無
基本的には歌詞のない曲(インスト版)を選ぶと、視聴者の好き嫌いを選ばす、さらにナレーションや会話と競合しません。好き嫌いが出にくいのも特徴です。
ですが、みんなで歌った思い出の曲やその年の大ヒット曲などは、歌詞ありでもシーンを選べば効果的に使えます。
テンポとリズム
写真の切り替わりのリズムと音楽のビートを合わせると、より自然な印象になりカッコ良さも増します。
ですがこれを実行するのは思いの他骨が折れます。
もっと大切な作業が動画編集にはいくつもありますので、それを終えて余力あらば実行でも良いと思います。
音量調整
BGMは会話や効果音が聞こえる程度に抑えると良いでしょう(全体の60-70%程度の音量が目安)。
感動的なシーンではそこだけ少しボリュームを大きくすることで、視聴者の心情に訴えかける効果が期待できます。
著作権への配慮
著作権者の許諾が必要な楽曲を使用希望の場合は、日本音楽著作権協会(JASRAC)に申請する必要があります。
また、著作権フリーの音楽(フリー素材からダウンロード)を使用の場合でも、利用規約をよく確認し必要に応じてクレジット表記をする必要があります。
子どもたちとの思い出の曲
卒園ソングや合唱曲演目、また年間を通じて歌った曲を使うとより思い出深い作品になります
6.知っておきたい簡単な専門用語
動画編集を始めると「これはどうやるんだろう」「こんな音楽がフリー素材で欲しいな」など多くの疑問や欲求が生まれきますよね。
その解決のためGoogle検索やYoutube検索をして回答を見つけると思うのですが、いざお目当てのサイトを開いてみると、そこには意味不明な「言葉」が羅列していて… なんてこともあるでしょう。
そこで最後の第6項目では、動画制作で使われる基本的な用語を解説します。
解像度
写真や動画のキメの細かさ。数字が大きいほど高精細な結果が得られます。
一例として1920ピクセル×1080ピクセル(フルHD)、3840ピクセル×2160ピクセル(4K)が挙げらます。
高解像度ほど鮮明ですがデータ容量も大きくなることから、スペックの低いパソコンやスマホでは正常動作しない可能性もあります。
アスペクト比
画面の縦横比を示します。フルハイビジョンの16:9が一般的であり、この比率で制作することで、様々な映像機器に対応できます。
この他に、4:3<従来のテレビ画面の比率>3:2<DVD収録の際の解像度>1:1 = 正方形<InstagramなどのSNSでよく使われる>などがあります。
フレームレート
1秒間に表示される画像の数です。一般的な動画は24fps(frames per second)または30fpsとなり、数字が大きいほど滑らかな動きになります。
ちなみにiPhoneでは4K撮影/60fpsの設定がありますが、膨大なデータ容量になるため、ストレージの圧迫と、動画編集の快適性が問題となります。
ビットレート
動画の品質を決める要素。
数字が大きいほど高画質となりますが、大きければその分格段に綺麗な仕上がりになるかというとそうではありません。
フルHD(1920×1080)の動画を書き出す場合、動きが少ない映像であればビットレートは平均約10~13Mbps、動きが多い映像であれば約13~15Mbpsが目安です。
これ以上のレート数値にしても見た目はほぼ変わらず、反面ファイル容量だけが増加する事態になります。
トリミング
写真の必要な部分だけを切り取ることで「人物や物体のシルエットに忠実に型抜く切り抜き」とは意が異なります。
では動画を縦横無尽にトリミングできるか?というとそれは注意が必要です。
【写真の場合】
スライドショーを1920ピクセル×1080ピクセル(フルHD)で制作しようとしています。
写真のサイズは2500×1300で、中央にいる園児だけをアップにしてい…というトリミングは可能です。
写真が動画制作のサイズよりも大きいため、トリミング後が1920ピクセル×1080ピクセルまでの数値であれば「画質劣化」はしません。
【動画の場合】
では、1920ピクセル×1080ピクセルで撮影した「動画」をトリミングして使用することは可能でしょうか?
答えは「できますが画質劣化が生じます」となります。
1920ピクセル×1080ピクセルからトリミングした後、当然ながら1920×1080より小さくなっています。
それを1920×1080まで拡大して再構成すると、拡大分だけ画質が広がるので劣化が起きるのです。
つまり動画のトリミングは4Kで撮影したものをトリミングして1920×1080で使用することに限られると想定しとくべきでしょう。
エフェクト
写真や動画に加える視覚的な効果を示します。セピア調、モノクロ、昔のビデオ風などがそれにあたります。
最近プロモーションビデオなどで流行りなのは、画面にノイズが入るような「グリッチ」シネマ風の画風にする「ヴィンテージ」光る部分だけに色をつける「ネオン」といった内容です。
ですが、この効果を与えることで、本来の写真や動画が持つ色彩が奪われるため、使用は慎重をきしたい所です。
タイムライン
動画を編集するときの作業場所になります。このタイムラインに時間軸に沿って写真、動画、音楽、テキストなどの素材を時系列で並べて動画を作成します。
レンダリング
編集した動画を1つのファイルとして書き出す処理です。編集者にとってはドキドキワクワクの瞬間です。
トランジション
前述しましたが、場面と場面をつなぐ視覚効果をトランジションと言います。フェード、ワイプ、ディゾルブ、暗転、スライドなど実に多くのトランジションがあります。
クリップ
動画を構成している一つ一つの素材のことを言います。
7.動画はどうやってみんなに渡すか
結論から言いますと、次の3つの方法を推奨しています。
- クラウドサービスへアップしダウンロードしていただく
- ブルーレイディスクへ収録し渡す
- USBメモリーに収録し渡す
この3点の方法によってフルハイビジョンの高画質を保持した上で配布可能です。
DVDに思い出動画や写真を収録して卒園生にプレゼントする… 今でも多くの方が採用している配布方法です。形として確かに残ることからと良いアイテムだと思います。
ですがこれを採用する際に考慮しておきたいのが「DVDは低画質」であるということです。
動画制作を横幅1920ピクセル×縦幅1080ピクセルのフルハイビジョンで制作したにも関わらず、この画質はDVDへの収録時点で「横幅720ピクセル×縦幅1480ピクセル」にダウンスケールされます。このサイズの比率は「3:2」ですので、フルハイビジョンの「16:9」とも異なります。
さらに完成した動画をパソコン上でそのままDVDにコピーしようとしてもできません。
ソフトやWeb上で処理できるサービスを利用して「ダウンコンバート」を行う必要があります。
なんのためのフルハイビジョン制作だったのか
DVDに収録して渡すことにより「質を下げる」こととなり、それでは何のためのフルハイビジョン制作だったのかと疑問が生じます。
そして考慮しておきたいことは、様々な動画コンテンツの鑑賞方法が「配信」となっている昨今、正常に作動するDVDプレーヤーを未だ所持している家庭がどの程度いるかです。
この章の冒頭に挙げた「配布方法」の中に「ブルーレイ」についても、実際にはプレーヤー所有率が低いため現実的ではないと言えます。
このことから「簡単に見れる」「高画質再生」の点で「ダウンロード」または「USBメモリー」が最も安定した配布方法と言えますでしょう。
Youtubeへの限定公開
もっと手軽に視聴者の方々に楽しんでいただく方法としては、Youtubeなどの動画プラットホームへのアップロードが挙げられます。
限定公開であれば限られた方しか視聴できませんし、生徒、先生、保護者のみならず、各ご家庭の親類縁者へご覧いただくことも可能です。
ただしインターネット上に動画が置かれることでの反対意見もあるかもしれません。
保護者や先生に同意を得た上で実施する方が安全です。
コラム【それでも困ったらスライドショーテンプレートアプリを使用してみよう!】動画編集に不安を感じる方や、時間がない方には、スライドショーテンプレートアプリの使用をおすすめします。これらのアプリを使えば、上質な仕上がりの動画を簡単に作ることができるでしょう。
アプリのメリットとデメリットを見てみましょう。
- 使いやすい:直感的な操作で誰でも簡単に使える
- 時間節約:テンプレート使用で制作時間を大幅に短縮
- プロ品質:洗練されたデザインと効果で見栄えの良い動画制作が可能
- 音楽同期:アプリによっては写真の切り替えを音楽に合わせてくれる機能もあり
- 自動編集:アプリによってはAIが写真を分析し最適な順序や効果を提案してくれる
- カスタマイズの制限:細かい調整ができない場合がある
- 個性の欠如:テンプレート使用によるオリジナリティがない
- プロ品質:洗練されたデザインと効果で見栄えの良い動画制作が可能
- 有料機能:高度な機能や高画質出力には課金が必要な場合がある
- テンプレートの制限:用意されているテンプレートの種類に限度あり
スライドショーテンプレートアプリは、動画制作の経験がない方や時間に余裕がない方にとって、素晴らしい選択肢となります。ただし完全にアプリに頼るのではなく、自分なりのアイデアや工夫を加えることで、より思い出深い作品を作ることができるでしょう。
技術的な部分はアプリに任せつつ、写真の選び方や構成、メッセージの入れ方などで、あなたらしさを表現してみてください。
おわりに
今回は卒園・卒業アルバムを動画のスライドショー形式で制作する上での、知っておきたい7つのテクニックを紹介しました。
卒業アルバム動画の制作は、最初は難しく感じるかもしれません。でも、この7つのテクニックを意識すれば、きっと素敵な思い出の動画が作れるはずです。
大切なのは、完璧を目指すことではありません。
子どもたちの笑顔や成長の様子、そして皆で過ごした楽しい時間。それらが詰まった動画であれば、それが最高の思い出になるはずです。
最後に宣伝です
わたしども卒園アルバム制作メーカーキッズドン!は記事内でも触れている「おもいで動画制作」をサービスとして行なっております。
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- 10分以内の短編動画を4本制作
- 動画使用の写真でハードカバーを使用したインデックスアルバムを制作
- 上記を限定販売で1名様あたり4,980円(税別)でご提供(※)
(※=毎年度11月30日受付締切の先着50件限定-10名様以上ご利用の場合の料金)
2012年創立から現在に至るまで、数多くの卒園アルバムを制作してきた知見やデザイン技術を基に、わたくしどもならではのコンテンツをお届けいたします。
下記のボタンより「おもいでアルバム ザ・ムービー」の公式サイトへ移動され、サンプル動画や、サンプルアルバムをぜひご覧ください。
子どもたちが本当に喜ぶ「思い出の記録」を作るサポートをさせていただきます。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。それでは、また。
キッズドン! 代表 宗川 玲子(そうかわ れいこ)
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